東京の自然から新たな価値が生まれる

吸収・除去系カーボンクレジット(CDRクレジット)とは、
森林などの自然資源を活用した取組による
CO2等の吸収・除去量を国や企業等の間で取引できるよう認証したものです。

東京は、当該分野に関する優れた技術やアイデアを持つ企業が数多く集まっており、
カーボンクレジット創出のポテンシャルを秘めています。

News

お知らせ

CDRクレジット創出の
起爆剤となる事業者を支援します

「ゼロエミッション東京」 の実現に向けては、CO2の排出削減の取組に加え、大気中のCO₂を人為的な活動により取り除き、地質・陸域・海洋・製品などに長期貯蔵する取組(CDR)も不可欠です。そのため、「CDRクレジット創出促進事業」では、カーボンクレジットを活用してCDR技術の事業化を図る都内事業者を支援することで、CDRクレジット創出・取引の活性化及び都内事業者のCDR分野における競争力強化を図ることを目的としています。
※令和8年度より事業名を「CDRクレジット創出促進事業」に変更しております。

About the Project

令和8年度CDRクレジット創出促進事業

※令和7年度までの「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」とは事業内容が異なります。

実施スキーム

本事業では、CDRに関する優れたアイデアや技術等を有する都内事業者を公募・選定し、CDRクレジットの創出に向けたビジネスモデル創出の実証事業や方法論策定・改定のための取組に係る経費の負担や、運営事務局による伴走支援を実施します。

実施スキーム
事業スキーム

支援内容

協定金の支払い

都は、採択事業者に対して最大5,000万円を支払います。
※協定金の支払い上限は、令和8年度1,000万円、令和9年度2,000万円、令和10年度2,000万円とします。

実証事業の伴走支援

採択事業者は、それぞれのニーズに応じて、伴走コンサルタントの支援を受けることができます。詳細は採択後、採択事業者と協議のうえ決定します。

事業スケジュール

本事業は3か年事業としての実施を予定しています。

事業スケジュール

実証事業の準備:令和8年6月~7月

  • 採択企業は、本事業の目的が効果的に達成 できるよう、伴走コンサルタントの支援を受けつつ、「実施計画書」を作成

  • 実証事業の実施に必要な準備、協力企業等との調整を行う伴走コンサルタントからの支援を受けることも可能

実証事業の実施:令和8年8月~令和10年12月(予定)

  • 実証事業の実施および事業成果の広報及びPR(中間報告会 等)を実施する

  • 伴走コンサルタントが進捗を管理すると ともに、必要な助言を行う

実証事業終了後の成果報告・情報発信:令和11年1月~3月(予定)

  • 事業成果の広報及びPR(最終報告会等)を実施する

  • 採択された事業の情報や実証実験の写真・動画を 東京都が広報に利用する場合がある(財産権を伴う技術情報など、公表に適さないものを除く)

その他

  • 採択事業者は、運営事務局が開催する各種報告会等に参加するほか、本事業の広報活動やPRに積極的に協力するとともに、事業成果を自主的・積極的に広く周知していただきます。(例:ウェブサイトへの情報掲載、参加者による自社プレスリリースの発信、各種イベント等における発表等)

  • 採択事業者は、月一回程度の頻度で、運営事務局に対して実証事業に関する進捗状況の報告を行ってください。報告方法は、書面の提出、会議の実施による報告などの組み合わせを予定しています。

Projects

現在実施中のプロジェクトの概要

令和8年度採択分

サグリ株式会社

自然系ビジネスモデル:サグリ株式会社

北海道における農地土壌有機炭素CDRクレジット創出に向けた中規模ファームの面的集約システムの確立

サグリは、“農地の見える化で価値を創造する”をミッションとし、衛星・気象・土壌等のビッグデータとAI解析をかけ合わせることで、農業のあらゆる要素を定量化し、持続可能な農業システムの実現に取り組んでいます。

本事業では、北海道において、デジタルMRV基盤を用いて土壌炭素を増やす農法(カーボンファーミング)への転換を推進し、農地に貯留した土壌有機炭素(SOC)をCDRクレジットとして創出するビジネスモデルの構築に挑みます。これにより、生産者は少ない実務負担で新たなクレジット収益を獲得し、都内企業は国産CDRクレジットの調達を通じて脱炭素化を推進するなど、生産者と企業が共に利益を得る仕組みを築き、気候変動対策と持続可能な農業の両立を目指します。

株式会社TBM

技術系方法論実証:株式会社TBM

炭酸塩化技術を用いた木質バイオマス発電所由来のCO₂と焼却灰の再資源化によるCDRクレジット創出事業

TBMは、「カーボンソリューション」を経営の柱に掲げ、環境配慮型素材「LIMEX」などの開発・普及を通じて培った技術やノウハウを基盤に、カーボンリサイクル素材および、それを原料としたカーボンリサイクル建材等の製品の開発・製造・販売を行っています。

本事業では、木質バイオマス発電所から排出されるガスに含まれるCO₂と、未利用資源である焼却灰を活用し、CO₂を炭酸カルシウムとして固定化・再資源化する独自の間接炭酸塩化技術の実証に取り組みます。これにより、従来は大気中に放出されていたCO₂の固定と、焼却灰の処分をめぐる課題の解決に貢献するとともに、二酸化炭素除去(CDR)を伴う炭酸塩化技術を活用したCDRクレジットの創出可能性を検証し、新たな方法論の策定を目指します。

さらに、本事業の成果と同社が培ってきたサプライチェーンを組み合わせることで、地域内における炭素・資源循環モデルの構築につなげ、国内外におけるカーボンリサイクルの社会実装に貢献していきます。

Planet Savers株式会社

技術系ビジネスモデル:Planet Savers株式会社

DAC由来CDRクレジット創出のためのビジネスモデルの構築

Planet Saversは、”気候変動を食い止め、次世代に美しい地球を残す”をミッションに、東京大学発の先進的なゼオライト技術を基盤とするDAC(Direct Air Capture:大気直接回収)システムの開発・社会実装に取り組むスタートアップです。独自のDACシステムは、熱源や水を必要としないことを特徴とし、国内では東京ベイeSGプロジェクトで300時間以上の稼働データを取得したほか、施設園芸向けにDAC由来CO₂を供給する実証を行ってきました。

本事業では、DACで大気中から回収したCO₂を海外のCCS適地で地下貯留する等して、国際的なクレジット方法論に基づくMRV・LCAや認証の実現可能性を検証します。さらに、創出したDAC由来CDRクレジットについて、東京都カーボンクレジットマーケットへの供給・流通可能性を検討し、排出削減が困難な都内事業者の脱炭素化に資する高品質なCDRクレジットの供給モデル確立を目指します。

令和7年度採択分

株式会社 TOWING

農業:株式会社 TOWING

高機能バイオ炭”宙炭(そらたん)”を用いたカーボンクレジット創出と消費者向け環境価値の訴求による作物の高付加価値化の検証

TOWINGは、「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションとし、高機能バイオ炭”宙炭(そらたん)”の普及によって、農地への炭素貯留や化学肥料の削減・有機転換を含むリジェネラティブ(環境再生)農業の実現・拡大に取り組んでいます。

本事業では、東京都内の農地への宙炭の導入・カーボンクレジット発行検証はもとより、都内の青果仲卸事業者とともに、宙炭を導入した農地で生産された作物のブランド化・消費者認知向上に向けた作物販売活動を実施します。宙炭による農地の生産性・収穫量向上のみならず、作物への環境価値の付与・販売価格を向上させることによる、生産者の手取りの向上について検証を行います。宙炭導入によるカーボンの創出・生産者の手取り向上のコベネフィットを実現し、宙炭の継続的な販売と都内でのカーボンの創出量拡大を目指します。

株式会社ステラーグリーン

林業:株式会社ステラーグリーン

衛星・AIを活用したモニタリングの高精度・高効率化および森林管理による水循環の改善効果の可視化による高付加価値化の実証

ステラーグリーンは、"眠る自然資源を活かし、人・地域・地球を豊かにする"をビジョンに掲げ、生物多様性を保全しながら、地域の自然資源をテクノロジーを駆使して価値あるものに変えることで、持続可能な仕組みを構築することを目指しています。

本事業では、東京都多摩地域の森林において、衛星データの活用・AI補正による森林クレジットの創出コスト削減と工数短縮を実証するとともに、森林が蓄積する地下水の可視化・モニタリングを通じた森林の多面的機能の評価によるクレジットの高付加価値化を実証します。

さらに、地域の社会・経済への貢献も目指し、対象地域周辺での林業従事者の選定、対象森林における自然体験を通じた教育機会創出を行います。

株式会社 BLUABLE

水産業:株式会社 BLUABLE

日本初のブルーカーボンの深海固定に向けた大規模吸収源創出の実証

BLUABLEは、「藻場の力で、社会と環境を循環させる」をビジョンに掲げ、2024年に富士通のカーブアウトにより設立されたスタートアップ企業です。私たちは、ブルーカーボン創出において課題となる藻場造成コストや、炭素吸収量の計測コストを大幅に削減する技術開発に取り組んでいます。

本事業では、「ブルーカーボンの深海固定」という新しいCO₂吸収・除去手法の社会実装に挑みます。具体的には海藻を活用して大気中のCO₂を吸収し、長期的に炭素を隔離する仕組みを検証します。東京都の採択事業として、東京都島しょ海域周辺を舞台に、海洋による炭素固定、生態系影響まで含めた科学的な分析を実施予定です。このプロジェクトは、海洋研究者、漁業者、自治体、行政との連携のもと、カーボンクレジット制度やESG投資とも結びつけた、次世代の環境価値創出モデルの確立を目指しています。

Projects

過去の採択プロジェクトの概要

令和6年度採択分

アイフォレスト株式会社

林業:アイフォレスト株式会社

日本版ボランタリークレジット (JVC) 創出に向けた、森林のCO2吸収量等の可視化実証

アイフォレストは、“人と森のつながりを再構成する”をビジョンに掲げ、テクノロジーの力を活用して衰退する林業の持続可能性を高めることで、日本の豊かな自然、生態環境を守ることを目指す林業テックスタートアップです。

本事業では、東京多摩地域を舞台に、リモートセンシング技術による高精度な森林CO2吸収量算出技術の検証、生物多様性の定量評価モデルの開発から、第三者認証機関、大学研究機関との連携によるJVCの認証、発行、販売までをワンストップで提供するプラットフォームの開発を行い、2025年度中の社会実装を目指します。

ウミトロン株式会社

水産業:ウミトロン株式会社

東京都島しょ部におけるブルーカーボンクレジット化基盤整備実証

ウミトロンは、水産養殖にテクノロジーを用いて、ミッションである“持続可能な水産養殖を地球に実装する”ことを目指すスタートアップです。養殖業をはじめとした周辺業界と協力し、海洋環境と地域の社会や経済を支えることができる技術提供に取り組んでいます。

本事業では、都内の漁港泊地等に藻場礁を設置し、海藻育成の実地検証を行うとともに、事業終了後のブルーカーボンクレジット化を目指し、クレジット申請に必要なデータ取得やモニタリングを行います。また、人力による現地調査等、従来の方法に代わる、リモートでの調査・モニタリング技術の研究開発・実証を行い、将来的にリモートでブルーカーボンの取組を可能にするための基盤を整備します。

さらに、上記ブルーカーボンの取組を基軸として、クレジット化という直接的な成果だけではなく、地域における経済価値向上も目指し、地元関係者との意見交換を行いながら、地域の実情やニーズに根ざした取組を進めます。

クレアトゥラ株式会社

林業:クレアトゥラ株式会社

東京都が保持する森林のオープンデータを活用したクレジット創出の実証

クレアトゥラは、“かけがえのない自然を次世代へ” をミッションとして掲げ、カーボンクレジットというカーボンファイナンススキームの活用・普及を通じて、資金が付きづらい森林保全やサスティナブルな農業を支援し、これらの活動の拡大に取り組んでいます。

本事業では、東京都が保持するオープンデータから、J-クレジットやVCSクレジットの申請に活用できるデータを取得するための解析手法、および上記データを活用したクレジット創出を実証し、負荷の少ないクレジット創出のモデルケースを確立します。これにより、未活用のまま残されている、東京都の森林資源を活用した森林吸収プロジェクトの登録促進および地域経済の活性化を目指します。

Green Carbon株式会社

農業:Green Carbon株式会社

バイオ炭と農地貯留 (カーボンファーミング) 由来のクレジット創出を促進するモデルの実証

GreenCarbonは、“生命の力で、地球を救う”をビジョンとして掲げ、温室効果ガス削減に取り組み、持続可能な社会づくりへの貢献を目指すスタートアップです。植物のCO2吸収量を増加させるゲノム編集の研究開発や、農業従事者等に対してカーボンクレジットの創出・登録・販売のサポート等を行っています。

本事業では、都内農地を活用したバイオ炭・カーボンファーミング由来のクレジットの創出を行うだけでなく、創出したクレジットの都内企業等への販売、都内農家への収益還元を行うモデルの実証を行います。これにより、除去系クレジットの創出・活用を促進する事業体系を確立します。

株式会社フェイガー

農業:株式会社フェイガー

農業従事者による脱炭素の取組拡大に向けたバイオ炭の農地施用効果の見える化と高機能化の実証

フェイガーは、農業由来カーボンクレジット生成の取組を行っており、バイオ炭の農地施用、中干し延長等による農業従事者への脱炭素の取組支援、およびクレジット化を通じた収益化を行うスタートアップです。

本事業では、各バイオ炭の施用による収量・土壌の変化や肥料削減量等の効果の定量化、バイオ炭の機能性追加による農業の生産性の向上を実証します。これにより、農業従事者が自主的かつ継続的にバイオ炭を施用する取組を拡大するための事業体系を確立します。

Report

報告会の概要

令和7年度採択事業 中間報告会

本事業で実証事業に取組んでいるスタートアップ3社による報告会を開催します。吸収・除去系カーボンクレジット創出の最新動向に関する理解を深めて頂くことが出来ます。どなたでもご参加いただけます。

開催日時

2026年4月24日(金) 14:00~15:50

開催場所

TKP東京駅大手町カンファレンスセンター(ホール22F)
東京都千代田区大手町1丁目8−1 KDDI大手町ビル

※オンライン配信も実施予定

実施内容

スタートアップ各社から、実施事業の中間報告会を実施します。
各社が取組んでいる実証事業の詳細は、「採択企業について」をご覧ください。

プログラム内容と資料

発表者 事業概要 資料リンク

運営事務局

令和6・7年度 東京都吸収・除去クレジット実証事業の概要

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株式会社TOWING

高機能バイオ炭”宙炭(そらたん)”の農地への施用による増収効果およびカーボンクレジット活用による農作物の高付加価値化・単価向上、消費者向けの環境価値の効果的な訴求・販売方法の実証

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株式会社ステラ―グリーン

衛星データの活用・AI補正による森林クレジットの創出コストの削減と工数短縮の実証。並びに森林が蓄積する地下水の可視化を通じたクレジットの高付加価値化の実証

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株式会社BLUABLE

海藻の深海沈設による従来よりも大幅なブルーカーボン創出拡大を目指し、炭素固定量および生態系影響の評価、カーボンクレジット創出を実証

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アーカイブ動画

参加申込

参加希望者は、下記のフォームより必要事項を記入のうえ送信してください。会場での現地参加、オンライン参加、いずれの方も参加申込をお願いします。

※申し込みは締め切りました。

令和6年度採択事業 最終報告会の概要

令和6年度に採択された5社による実証事業の最終成果報告会を開催しました。
本報告会は吸収・除去系カーボンクレジット創出の最新動向をに関する 理解を深めて頂くことを目的としています。

  • 日時:2026年1月29日(木) 14:00~17:00

  • 場所:TKP東京駅大手町カンファレンスセンターおよびウェビナー配信

プログラム内容と資料

発表者 事業概要 資料リンク

運営事務局

令和6・7年度 東京都吸収・除去クレジット実証事業の概要

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Green Carbon株式会社

都内農地におけるバイオ炭及びカーボンファーミング由来のクレジット創出と都内企業等へのクレジット売却及び農家への収益還元による、クレジット創出・活用促進モデルの実証

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株式会社フェイガー

農業従事者による自主的・継続的なバイオ炭施用の取組拡大に向けたバイオ炭の農地施用による効果の定量化とバイオ炭の機能性追加による生産性向上の実証

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アイフォレスト株式会社

リモートセンシング技術を活用した森林のCO2吸収量算定手法及び生物多様性の定量評価モデルの実証と、日本の森林分野における新たなボランタリークレジットの仕組みの創出

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クレアトゥラ株式会社

国内外のクレジット認証機関の森林クレジット創出におけるオープンデータの活用に向けた解析手法の実証

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ウミトロン株式会社

島しょ地域における海藻の生育実証及び遠隔地での取組を想定したリモートモニタリング技術の研究開発・実証

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アーカイブ動画

(参考)中間報告会資料

本事業では実証期間中の進捗・成果を報告する中間成果報告会を以下の日程で開催いたしました。

問い合わせ先

以下にお問い合わせください。

CDRクレジット創出促進事業 事務局
(ボストン コンサルティング グループ合同会社)
メールアドレス: Tokyo_Carbon_Removal@bcg.com